かぶの基本的なカロリーと栄養成分
かぶは日本で古くから親しまれてきた根菜の一つで、別名すずなとも呼ばれ、春の七草のひとつに数えられています。アブラナ科に属し、白菜やチンゲンサイと同じグループに属するため、これらの野菜と比較しても共通点が多いのが特徴です。かぶは根の部分だけでなく葉も食用となるため、丸ごと栄養バランスよく摂取できます。
まず、かぶ(皮付き・生)のカロリーから見てみましょう。日本食品標準成分表によると、かぶ100gあたりの主な栄養成分は以下の通りです。
| 栄養成分 | 100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 20kcal |
| 水分 | 93.9g |
| たんぱく質 | 0.7g |
| 脂質 | 0.1g |
| 炭水化物 | 4.6g |
| 食物繊維 | 1.5g |
かぶ1個の重さは大体120g前後なので、計算すると1個で約24kcalです。アブラナ科の他の野菜と比べると、白菜(14kcal)、チンゲンサイ(9kcal)に比べてやや高めですが、全体的には低カロリーの部類に入ります。
かぶの糖質量について
糖質量は糖質制限をしている人にとって特に気になるポイントです。野菜の糖質は「総炭水化物量-食物繊維量」で求められます。かぶの場合、100gあたりの糖質は:
糖質 = 4.6g(炭水化物)-1.5g(食物繊維)=3.1g
かぶ1個120gあたりに換算すると約3.7gの糖質量となります。多すぎず少なすぎず、適量の糖質を含んでいるため、糖質制限中でも適度に取り入れやすい野菜です。ただし、糖質3g以下の野菜も多いので、完全に糖質ゼロではありません。
かぶの葉っぱのカロリー・糖質
かぶの魅力は根だけでなく葉が食べられる点にあります。葉は根よりも栄養価が高いと言われており、βカロテンなどのビタミン類も豊富です。かぶの葉100gあたりの栄養成分は以下のとおりです。
| 栄養成分 | 100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 20kcal |
| 水分 | 92.3g |
| たんぱく質 | 2.3g |
| 脂質 | 0.1g |
| 炭水化物 | 3.9g |
| 食物繊維 | 2.9g |
糖質は炭水化物から食物繊維を引いて計算すると、3.9g-2.9g=1.0gと、根よりも糖質が低い傾向にあります。葉は食物繊維が豊富でカロリーは根とほぼ同等の20kcalなので、健康やダイエットにも適した食材です。
かぶの漬物のカロリー・糖質
かぶの漬物は古くから日本の食卓に親しまれており、手軽に栄養を補える食品として人気があります。漬物にしても原材料がかぶであるため、大きくカロリーや糖質は変わりませんが、調味料の添加で若干の違いが生じます。
100gあたりのかぶ漬物の栄養成分は以下のとおりです。
| 栄養成分 | 100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 21kcal |
| 水分 | 89.4g |
| たんぱく質 | 0.8g |
| 脂質 | 0.1g |
| 炭水化物 | 4.7g |
| 食物繊維 | 2.0g |
糖質は4.7g-2.0g=2.7gと、生のかぶと比べてやや低めです。漬物は塩分が多く含まれるため注意が必要ですが、カロリー自体はほとんど変わりません。
かぶのカロリー・糖質比較まとめ
以下にかぶの各部位および状態別のカロリーと糖質量をまとめます。
| 食品 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
|---|---|---|
| かぶ(生・皮付き)100g | 20 | 3.1 |
| かぶ1個(約120g) | 24 | 3.7 |
| かぶの葉100g | 20 | 1.0 |
| かぶの漬物100g | 21 | 2.7 |
このように、かぶは根、葉、漬物いずれも低カロリーかつほどよい糖質量で、野菜の中でもバランスよく栄養を取れる食材です。特に葉はβカロテンをはじめとしたビタミンが豊富なため、積極的に食べたい部分です。
かぶを活用した食べ方のポイント
かぶは生でも煮物やスープ、炒め物にしても美味しくいただけます。葉もおひたしや味噌汁の具に使うと、栄養価を損なわずに摂取可能です。漬物はご飯のお供だけでなく、刻んでサラダに混ぜるのもおすすめです。
糖質制限中でも、1日の摂取量に応じて適量を楽しむことが可能で、満足感も得やすい食材。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なので、積極的に取り入れて健康的な食生活を目指しましょう。
まとめ
かぶは低カロリーで糖質も控えめな野菜であり、根も葉も食べられるため栄養バランスが良い食品です。漬物にしてもカロリーや糖質はほとんど変わらず、食べやすい形で毎日取り入れやすいのが魅力です。特にかぶの葉は糖質が低く、βカロテンなどのビタミンが豊富なので、無駄なく丸ごと食べるのがおすすめ。健康やダイエット、糖質制限を意識する方も安心して取り入れられる食材と言えます。

